そうめんの製法
播州平野の温和な気候風土、良質な小麦と赤穂の塩を原料として、いくつもの工程を丁寧に重ねて「揖保乃糸」は生まれました。
「揖保乃糸」は、昔のままの2日間製法を守り、職人が丹精と真心を込めて作り上げています。
永年の伝統に培われた技術に、丹精と真心のこもった素麺作りの作業工程を紹介します。
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●こね前作業
小麦粉・食塩・水をこね合わせ、素麺の生地を作ります。
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●板切作業1
よくこねた素麺の生地は、幅およそ10cm厚さおよそ5cmの麺帯にし、“採桶”と呼ばれる桶に巻き込んでいきます。
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●板切作業2
麺帯を数本合わせて、ロールに通し1本にします。
その1本になったものを、さらに数本あわせて1本にと、繰り返していきます。
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●油返し作業
麺帯をロールに通して、さらに細い麺紐にしていきます。
●熟成1回目
“油返し作業”の後、麺紐をねかせて熟成させます。
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●細目作業
およそ3時間ねかせた麺紐に、縒りをかけながらロールで直径およそ12mmの細さにします。
●熟成2回目
2回目の熟成に入ります。
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●小均(こなし)作業
およそ1時間ねかせた麺紐を、さらに、直径およそ6mmまで細長くしていきます。
●熟成3回目
3回目の熟成に入ります。
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●掛巻作業
およそ4時間ねかせた麺紐を、掛巻機という機械を使って麺紐に“縒り”を掛けながら、2本の管に8の字を描くように掛けていき、室箱に入れていきます。
●熟成4回目
そして、4回目の熟成に入ります。
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●試し引き作業
およそ1時間後、室箱から取り出した麺紐を、熟成の進み具合や翌日の天候を考えながら、およそ50cm程に引き延ばします。
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●小引き作業
長年の経験をもとに“試し引き作業”を行った後、道具を調整し効率的に延ばしていきます。
●熟成5回目
“小引き作業”を終えた麺紐は、再び室箱に収められ翌朝までおよそ12時間、ゆっくりと熟成させます。
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●小分け作業
室箱から出された麺紐は、およそ1.4mまで延ばされます。
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a.つけまえ作業
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b.あしづけ作業
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c.はたうわぬきあげ作業
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d.手さばき作業
さらに1.6m、2mと徐々に引き延ばします。
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e.はた守り作業
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f.乾燥作業
経験をもとに、風の流れ等天候を見ながら“はた”の向きを変えて、均一に乾燥させていきます。
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●切断作業
麺水分を13%程度に乾燥させた素麺を19cmの長さに切断します。
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●計量、結束、箱詰作業
切断した素麺は、50gずつ計量、結束し、金属検出機を通し目視による品質チェックを行いながら、箱詰めします。
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検査指導員により、格付検査が行われます。
格付検査を終えた「揖保乃糸」は、組合専用保管倉庫に入庫されます。
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